「よし、完成」
そう思った直後に、気づく。「待て、ここ、まだ人間が触ってるな」。そこも自動で動くようにしたくなる。直したら、また次の手作業が見つかる。完成したはずなのに、次のクエストが始まっている。
AIには仕事を早く終えてもらうつもりだった。ところが、いつの間にか仕事そのものより、仕事が勝手に進む仕組みを作るほうが楽しくなってきた。
一つ作れたら、その先もつなぎたくなる
最初は「書いて」「調べて」「直して」と一つずつ頼んでいた。文章ができれば内容を確認する。確認できたら公開する。公開したら、ちゃんと読めるかを確かめ、人に知らせる。
一つ自動にできると、その前後の手作業が気になる。「ここもつながったら、毎回頼まなくて済むのに」。そうして作業をつないでいくうちに、チャットで指示を出す時間より、流れが途中で止まっていないかを見る時間が増える。
気づけば「ここ詰まってるな」と、ベルトコンベアを眺めている気分だ。
MinecraftやPalworldで、資材を一つ手に入れるより、採取や運搬、加工が回る拠点を整えるのが好きな人なら、この楽しさに覚えがあるかもしれない。欲しかったのは完成品なのに、今は完成品が次々出てくる仕組みをいじっている。
楽になったところへ、次の「ここもできる」が来る
手作業が減ると、次はどこを任せたいか考える。止まったら知らせてほしい。失敗したら、やり直すところまでつなぎたい。せっかく作ったものを、もっと見つけてもらえるようにしたい。
前は手が回らなかったことに、今度は取り組めそうに見える。全部を一度に作れるわけではないから、どれから手を付けるか決め、できたものが思ったとおりに動くか確認する。その判断も、だんだん拠点づくりの一部になる。
工場や拠点の自動化が好きな人には、この遊び方は危険だ。「よし完成」から「ここも自動化できる」へ進み、気づけば朝。完成するたび、続きが開放される。
仕事を早く終えるために使い始めたAIで、仕事が終わる仕組みを延々作っている。しかも、その工場からは現実の成果物が出てくる。無限マインクラフト、やめどきが難しい。
