ハンバーガーもうまい。ファミレスもうまい。でもメニューに「甘鯛のうろこ焼き」や「手間のかかったソース」と書いてあると、急に食べたくなる。うまそう。でも高い。何とか安く試せないか。
高い店で食べたいのは、他人に自慢するためじゃない。まだ知らない味の正体を確かめたいからだ。
昼のコースが狙い目になる理由
同じレストランでも、ランチには夜より手頃なコースが用意されていることがある。少ない皿数、選べる主菜、限定の食材などで価格を抑えている場合だ。
ただし「同じ店の昼=夜と同じ料理の半額」ではない。料理の数や使う食材が違えば、別の商品。安く食べられるのは、同じ店の技術や雰囲気に触れる入口だと思うと分かりやすい。
値段の差は、おいしさの倍率ではない
1万円のコースが千円の定食の10倍おいしい、とは限らない。高い皿には、仕込み、火の入れ方、ソース、盛り付け、サービス、空間なども含まれる。
たとえば家で作るなら何時間もかかる料理が、一皿ずつきれいな状態で運ばれてくる。これは食材だけでなく、自分でやったら面倒すぎる工程を丸ごと楽しむ料金でもある。
だから食後に「すごくおいしい。でも毎週は要らない」と思っても失敗ではない。未知の味を一つ知った。その体験は残る。
予約前は何を比べる?
見るのは値段だけではない。昼と夜で料理の数、主菜、追加料金、飲み物、サービス料がどう違うか。季節や曜日で内容が変わることもあるので、必ず予約する日の公式メニューで確認したい。
最初から一番高いコースに挑まなくてもいい。自分の知らない調理法や食材が一つ入っていれば、十分冒険だ。
安い店が好きなのに高級料理も気になる? 何も矛盾していない。舌を高級化したいんじゃない。食べ物図鑑の空欄を埋めたいだけだ。
