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豊橋「きく宗」は何がすごい?菜飯田楽と江戸から続く店の魅力

豊橋にある「きく宗(きくそう)」へ菜飯田楽を食べに行った。豆腐に味噌を塗った料理だと思っていたら、店の歴史が約200年。しかも注文から料理が来るまで、この日は約40分かかった。

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豊橋にある「きく宗(きくそう)」へ菜飯田楽を食べに行った。豆腐に味噌を塗った料理だと思っていたら、店の歴史が約200年。しかも注文から料理が来るまで、この日は約40分かかった。

先に答えると、ここで食べる楽しさは濃い味噌の豆腐田楽を、さっぱりした菜飯と交互に味わうこと。長く受け継がれてきた料理を、急がず楽しむ店だった。

主役は、焼いた豆腐と菜飯の組み合わせ

田楽は自家製豆腐を串に刺して焼き、味噌だれを合わせた料理。表面には焼いた香ばしさがあり、味噌は甘辛く濃い。そこへ大根の葉を使った菜飯を食べると、口の中がさっぱりする。

味噌だけ、豆腐だけ、白いご飯だけでは、たぶん同じ体験にならない。「濃い、うまい、さっぱり、もう一本」の往復が強い。

ひと口目は味噌おでんを連想した。でも、これは焼き豆腐の田楽だ。例えるなら、知っている味に似ているのに、別の答えが出てきた感じ。

ペリーが来る前から続いている

愛知県観光協会によれば、きく宗の創業は江戸時代の文政年間。文政は1818〜1830年なので、店の歩みはおよそ200年になる。

この数字でびっくりするのは、ペリー来航の1853年よりも前から商いが続いていること。歴史の教科書で見た時代が、いまは昼ご飯の選択肢になっている。

ただし、店が約200年前から続いていることと、今の建物が200年間ずっと同じ姿だったことは別だ。古さの雰囲気だけで建物の築年数まで決めつけない。

歴史資料を眺めるのではなく、今も作られている料理を食べられる。それがこの店の面白さだ。

40分待った。でも「毎回40分」とは限らない

訪問した日は、注文から提供まで約40分。スマホで時間を測って「豆腐に40分?」と驚いた。

ただ、愛知県の発酵食紹介サイトには、田楽を注文を受けてから焼き上げると書かれている。すぐに出せる完成品を並べる方式ではない。

もちろん40分はその日の体験であり、いつも同じ時間かかるとは言えない。混雑や注文状況でも変わるだろう。時間が限られる日は、先に店へ確認しておく方がいい。

「早く出る店」として行くと焦る。「焼き上がる時間も込みで食べに来た」と思うと、少し景色が変わる。

古い建物で食べると、料理まで違って感じる

印象的だったのは、廊下の先にまた部屋があり、その先にも小部屋が続く店内。大きな一室で全席を見渡す新しいレストランとは違い、歩くだけでちょっとした探検になる。

古民家風の飾りつけというより、昔の建物の空気が残っている。だから豆腐田楽と菜飯が、食器や照明も含めて一つの体験になる。

夏は店内を暑く感じた場面もあった。ただし、エアコンの設定表示と実際の室温は同じではないし、体感だけで建物や空調の性能は判断できない。暑さが苦手なら服装と時間に余裕を持って出かけたい。

行く前に確認したいのは、歴史より今日の営業

豊橋観光コンベンション協会の案内では、店は豊橋市新本町にあり、豊鉄市内線「札木」電停から徒歩約4分。料理や営業時間、支払い方法は変わる可能性があるので、当日の情報は店の案内で確かめたい。

とくに長居できない日や夜の利用では、営業状況と待ち時間を確認しておくと安心だ。「200年前からある店だから今日もいつもどおり」と考えるのは、歴史への信頼が強すぎる。

結局、きく宗の魅力は何か。 江戸から受け継がれた料理を、今の豊橋で普通に注文できることだ。串の豆腐に濃い味噌、間に菜飯。時間をかけて食べる意味がある、そんな昼ご飯だった。

参考: 愛知県観光協会の店舗紹介 / あいち発酵食めぐり / 豊橋観光コンベンション協会

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