日曜の人気店は90分待ち。火曜日なら、すんなり座れた。
「平日休み、最強じゃん!」と思ったところで、職場から電話が来る。「今日、ちょっと出られる?」
世界は空いているのに、自分の予定が空中分解した。 もちろんこれは架空の一場面。でも、休日の曜日だけで働き方を比べると、こういう落とし穴がある。
土日は「人と会いやすい」、平日は「人が少ない」
土日休みなら、友人と会うにもイベントに行くにも話が早い。世の中の予定は、何だかんだ土日中心だ。
固定の平日休みには別の魅力がある。人気店の行列は短くなりやすく、観光地も比較的静か。宿泊代が下がる日もある。ただし、相手が土日休みなら、会うために調整が必要だ。
どちらが得かは、誰と何をしたいかで変わる。ここまでは普通の話。
火曜休みより怖いのは「火曜休みのはずだった」
毎週火曜と水曜に休める人と、休みが直前まで分からない人は、同じ「平日休み」ではない。
日本の労働者を調べた2018年の研究では、突然の残業や休暇の取り消しには大きな負担があると報告された。予定が読めるかどうかは、単に気分の問題ではない。
A:毎週火・水が休み。予定を入れていい。
B:土日休み。ただし金曜の夜に「明日出て」がある。
カレンダーの見た目はBの勝ち。でも、実際に予定を立てやすいのはAかもしれない。
残業は、休日の位置ではなく自由時間そのものを消す
毎日2時間、月20日働けば、月40時間の残業。休日が土日か平日か以前に、平日の夜が40時間なくなる。
「土日休みです!」という求人でも、有給が取りにくく、急な残業ばかりなら自由度は低い。逆に平日休みでも、定時で帰れて休みが固定されていれば生活を組みやすい。
勤務時間をどれほど自分で調整できるかを扱った研究のまとめでも、時間の裁量と仕事・私生活の両立にはおおむね良い関係が見られる。ただし、すべての健康効果まで断定できるわけではない。
じゃあ、求人で何を確かめる?
「土日休みですか?」の次に聞きたいのは、急な休日出勤はあるか、残業はいつ分かるか、有給を希望日に取れるかだ。
土日休みで有給を使いやすい職場なら、人と予定を合わせつつ、必要な日だけ平日休みを作れる。いわば平日休みの追加コンテンツ。ただし、有給の日数と取りやすさには限りがある。
結論。土日か平日かは好み。休みが守られるかは生活の土台。
カレンダーに赤い丸があっても、その日を取り上げられるなら回復アイテムにはならない。
参考
- RIETI(2018)「就労スケジュールの不確実性と補償賃金」 https://www.rieti.go.jp/en/publications/summary/18030013.html
- Nijpほか(2012)勤務時間を調整する裁量についての研究レビュー https://www.sjweh.fi/article/3307
