11時の開店直後、店内にいた客は約3人。
それが11時20分にはほぼ満席。11時21分には、外に2人が待っていた。
四日市一番街の「Casa Tabe(カーサ・タベ)」で見た光景だ。21分で何が起きた? 店に入ってみると、答えは厨房にあった。
注文して1分で、もうサラダ
注文後、サラダとドリンクが届くまで約1分。速すぎる。
厨房を見ると、すでにサラダが8皿ほど並び、鉄板は温められ、溶き卵もまとめて用意されていた。見える範囲のコンロ5口では、ケチャップ味のパスタが次々に作られている。
店員2人が、ほとんど会話せずに動いていた。喫茶店へ入ったつもりが、よくできた小さな「ナポリタン工場」を見学している気分になる。
行列ができても、次の皿が待っている
入店から約5分後には、客が10人ほどに増えた。11時20分にはほぼ満席。さらに1分後、外に2人の待ち客。
それでも厨房には次のサラダが約7皿待機していた。
「混んでから急ぐ」のではなく、「混む前から準備している」。観察できたのはこの一回だけだが、注文から提供までが速かった理由は、かなり見えた気がする。
速さだけで行列になるわけじゃない
肝心の鉄板イタリアンは、熱々なのに、この日の卵はふわふわ。麺も柔らかく、ケチャップの味を卵がやさしく包んでいた。
公式サイトによると、鉄板にケチャップ味のパスタをのせ、卵を流し込み、ウインナーとチーズを添える看板メニュー。50年以上親しまれているという。ソースの軽い焦げも味の特徴なので、「いつでも焦げ目ゼロ」という話ではない。
サラダのドレッシングにも、甘辛いコクがあった。焼肉のたれを思わせる、というのはあくまでこの日の感想だ。
結局、なぜ客が集まる?
この日の答えはシンプルだった。料理が早く出る。しかも、おいしい。名物料理がはっきりしている。
開店直後のサラダ8皿を見たときは「準備しすぎでは?」と思った。21分後には外に列ができていた。
準備しすぎではなかった。お客さんの方が、準備されたサラダを追いかけてきた。
※人数、時刻、調理の様子、味は2026年9月の一度の訪問での観察です。通常の待ち時間や提供速度を保証するものではありません。最新の営業情報は公式サイトを確認してください。
