『鬼滅の刃』の継国縁壱が『進撃の巨人』の世界へ行ったら、巨人はどう見えるだろう。
調査兵団が命がけで立体機動装置を使う横で、縁壱だけが巨人を見上げて「うなじですね」と静かに確認する。
そして次の瞬間、斬っている。
……と言いたいけれど、ここには大きな問題がある。どれほど剣がうまくても、うなじまで届かなければ倒せない。
※両作品の戦闘設定に触れる。勝敗は公式の答えではなく、条件をそろえた想像上の比較だ。
縁壱の強さは、力任せではない
縁壱の怖さは、刀を振る速さだけではない。相手の動きを読み、斬る場所を見つけ、ためらいなくそこへ刀を通す。
『鬼滅の刃』では鬼舞辻無惨の身体の異常なつくりを見抜き、短い間に何度も斬りつけた。剣を振る前から、どこを狙うべきか分かっているような戦い方だ。
一方、『進撃の巨人』で通常の巨人を倒すには、基本的にうなじの弱点を狙う必要がある。兵士たちが立体機動装置で飛び回るのは、そこまで行くためでもある。
縁壱が得意なのは「狙う」「斬る」。巨人側が課してくる難題は「そこへ行く」だ。
地面から刀を振っても、背中は届かない
縁壱は空を飛べない。どれだけ速く走れても、何もない平原で大きな巨人の首の後ろへ一瞬で移動できるとまでは言えない。
巨人の足を斬って転ばせる、建物や木を使って上へ移動する。そうしたやり方は想像できるが、どんな大きさや姿勢の巨人にも通じる保証はない。
特に超大型巨人は高さも熱も厄介だし、鎧の巨人には硬い装甲がある。普通の刀で何でも輪切りにできる、という扱いは盛りすぎだろう。
つまり、縁壱の剣の腕前と、巨人の弱点へ届く能力は別の話なのだ。
立体機動装置を覚えたらどうなる?
逆に、装置の使い方を練習して身につけたら、縁壱は恐ろしく厄介な兵士になるかもしれない。
空中で向きを変え、巨人の動きを見て、弱点へ一気に近づく。もし本人の優れた身体操作を十分に生かせるなら、調査兵団がほしい能力のかたまりだ。
ただし「見ただけで機械を完全操作できる」は原作にない能力。ワイヤーの扱いも燃料の管理も、学ぶ必要はある。
縁壱のすごさを語るために、操縦免許まで初日で発行してあげなくていい。
一番相性がいいのは、普通の巨人か
相手が通常の巨人で、うなじに届き、刀が通る。その条件なら縁壱はかなり強いと考えられる。
逆に、足場がない、熱が強い、刀が通らない、相手の能力が特殊。こうなると、剣の技術だけでは解けない問題が増える。
「縁壱は最強だから全部斬れる」とするより、何ができて、何ができないかを分けた方が面白い。
調査兵団は、巨人のうなじへどう到達するかで苦労してきた。
そこへ縁壱が加われば、到達した後の仕事はとんでもなく早そうだ。
でも、結局は一緒に装置の練習から始めることになるかもしれない。
伝説の剣士でも、まずは安全な場所でワイヤーの操作講習。 巨人より先に教官が緊張しそうだ。
